Courtyardは、ポケモンカードなど実物のコレクションをNFT化して仮想ショールームに展示しながら、売却相手を探すこともできる。リアルと仮想空間をリンクさせた趣味の収集は、コネクテッド・コレクションとして新たなコレクション投資の手法になっている。(JNEWSについてトップページ
実物資産をトークン化するコネクテッド・コレクション

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JNEWS会員配信日 2023/10/23

 高級品の所有者は、自分のコレクションを他人に見せたい願望が少なからずあり、SNSには多くの写真が投稿されている。しかし、個人のコレクションを本格的に展示して価値を高められる場所は存在しておらず、それをWeb3の技術によって実現させようとするのが、米ニューヨークに拠点を置く「Courtyard(コートヤード)」というスタートアップ企業だ。

同社は、ベースボールカードやポケモンカードなど、トレーディングカードの実物コレクションを安全に保管して、3Dレンダリングされたデジタル資産として非代替トークン化(NFT)した後、仮想ショールームの中で一般向けに展示するプラットフォームを開発している。この仮想ショールームは、売買のマーケットプレイスを兼ねており、販売価格を決めて売り手を探すこともできる。

Courtyard.io

Courtyardにデジタル展示されるコレクションには、すべて真贋鑑定が行われて「本物」としてのデジタル証明書が付与される。コレクションの実物は同社の提携先である、貴重品の管理と輸送を行うカストディサービス業者「Brink's」の倉庫内で保管されるため、偽造品が売買される可能性は極めて低くなっている。

このように、実物資産を安全な倉庫に保管することに加えて、デジタル資産としても展示して売買取引ができる仕組みは「コネクテッド・コレクティブル(Connected Collectibles)」と呼ばれ、新たなコレクション投資の手法として注目されている。

■Introducing Courtyard.io

《コネクテッド・コレクションの仕組み》

Courtyardの収益モデルは、コレクションの審査、配送、保管はすべて無料で行い、コレクションが再販される度に、売買金額の1%が手数料として徴収される仕組みになっている。Web3の根幹となるブロックチェーン上では、2次流通以降の売買履歴もすべて管理できるため、最初の実物オーナーとNFT化した者が、再販が繰り返される度にロイヤリティを徴収することが可能になる。そのため、Web2.0時代のマーケットプレイス手数料率(10~20%)よりも、料率を大幅に下げることができる。

Courtyardが主に扱っているのはトレーディングカードだが、保管倉庫のスペースが許せば、コミック、玩具、スニーカー、腕時計などのコレクションも、同様の仕組みでコネクテッド・コレクションとして扱うことが可能となり、初回オーナーは永続的に不労所得(再販ロイヤリティ)が稼げる仕組みを作ることも可能になる。

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