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アナログ手法で付加価値を高める未来店舗の方向性

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JNEWS会員配信日 2023/2/21

 現在の米国でも、小売業全体にみるeコマースの売上シェアは15%前後であり、今後も店舗との販売シェアが逆転することは無いと予測されている。実際の商品に触れて確かめることや、直接対面して顧客との関係を深められる店舗の役割は大きいことから、今後は未来型店舗へのリニューアルが成長市場として注目されている。

世界的な工業デザイン系コンサルティング会社、Frog Design(フロッグデザイン)のレポートによると、これからの未来型店舗が持つ機能として、ショールーム機能、プレイグラウンド機能、クラブハウス機能、オアシス機能、スタジオ機能という6項目を挙げている。その一方で、ショッピングのみを行う店舗(買い物専門店)はアマゾンとの競争に勝てずに衰退して、米国内では今後の5年間で5万店舗が閉店に追いやられるという予測だ。

What's in Store for Brick-and-Mortar?(Frog Design)

 Frog Designが予測する未来型店舗は、ハイテク設備に傾倒することよりも、アナログ的な人との関わりが重視されているのが特徴である。

クラブハウス機能の具体例として、英国が本社で、ロードバイクとマウンテンバイク用の高級ウェアとして世界的に人気の高いブランド「Rapha(ラファ)」では、クラブハウスという名称の店舗を北米、欧州、アジアの主要都市、23ヶ所で展開している。

この店舗のバックボーンにあるのは、同ブランドが 2015年に立ち上げた「ラファサイクリングクラブ(RCC)」という会員コミュニティで、年会費95ドル(日本では11,500円)を払ってメンバーになると、Rapha商品の会員割引が適用され、クラブハウス店舗で行われる各種イベントに参加できるようになる。さらに、メンバー向けにハイエンドバイクのレンタルも行っているため、世界のクラブハウスを目指した旅をして、現地のメンバー達と共にサイクリングツアーを楽しむことができる。

RCCメンバー同士交流は、オンラインのコミュニティ機能でも繋がることができるが、気が合えば各地のクラブハウスで対面をして、真のサイクリング仲間を作れることが魅力となり、世界で100万人が会員登録をしている。サイクリストにとって「仲間を作る」ことは、趣味として自転車を続けていく上で、優先度の高い課題になるが、その交流拠点となるのがクラブハウス店舗である。

Rapha
■クラブハウスの紹介映像

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