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ライブコマースによる買い物代行業の仕組みと顧客層

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JNEWS会員配信日 2022/5/19

 コロナ禍以降は海外旅行に制限がかかったことから、中国では海外からのライブ配信を視聴しながら買い物をするスタイルが人気化している。ライブストリーミング市場の動向に詳しい Coresight Researchの調査によると、中国消費者のライブショッピングによる売上高は、2019年には630億ドルだったのが、2020年には約2倍の1250億ドルにまで成長した。このデータは、コロナ禍のリベンジ消費がライブショッピングに向かっていることを示している。

2019年にカナダのトロントで創業した「ShopThing」は、米国とカナダにある百貨店やブランド店舗を対象とした買い物代行サービスをライブコマースで行っている。この販売方法は、依頼者が特定商品の買い付けを依頼するのではなく、各地域を担当するパーソナルショッパーが、店舗のセール会場を訪れて、ライブ配信をしながらオススメの商品をピックアップしていく。ライブ映像を視聴しているユーザーは、希望の商品があればアプリ上の注文ボタンを押すことで、実際の購入手続きが行われ、1~2週間で商品が自宅に配送される。

ShopThingは、有名百貨店、アウトレットモール、ブランド旗艦店などの近隣に住むパーソナルショッパーを米国とカナダの各地域で採用している。契約するパーソナルショッパーの年収は4.5~5.5万ドルだが、彼らの仕事は単に買い物代行をするのではなく、店舗内の臨場感をリアルに伝えられる“演者”としてのセンスとスキルが求められ、インフルエンサーとして Instagramのフォロアーが多いことも、選考条件になっている。

一方で、ライブ配信を通して商品を購入するユーザーには、商品代金に対して20%の手数料を徴収する。それに配送料を加えた金額が、トータルで払う買い物代金になるが、ユーザーの多くは中国やアジアを中心とした海外顧客であり、北米に旅行するよりも安価で買い物ができることと、購入したブランド商品はすべて本物であることが保証されている点が、サービスの価値を高めている。

ShopThing

《ライブショッピングの仕組み》

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