「Interview Stream」はオンラインで人材採用ができるプラットフォームとして導入企業が増えている。事前に設定した質問項目に対する回答を自動集計した後、絞り込まれた候補者にオンライン面接をすることができる (JNEWSについてトップページ
オンライン採用プラットフォームの機能開発と面接対策

JNEWS
JNEWS会員配信日 2020/9/11

 新型コロナの流行後から増えている人材採用のオンライン面接は、ZOOMやSkypeなどを利用して行うことは可能だが、採用担当者の負担を減らしながら、できるだけ多くの応募者に対して面接を行うには、専用の機能を備えたシステムが必要になってくる。多数のHRテック企業がオンライン面接プラットフォームの開発を手掛けているが、業界や職種によっても、人材採用のスタイルには違いがあるため、それぞれに差別化できる道がある。

米イリノイ州シカゴを拠点にする「Interview Stream」は、2004年の創業時からオンライン面接の機能開発に取り組んでいる会社で、現在はスタートアップ企業から大企業、大学などの団体に導入されている。Interview Streamでは、1対1の個別面接から、最大20名までのグループ面接に対応しているが、特徴的なのは、採用企業が事前に設定した質問項目に対して、求職者がビデオ画面で回答した内容を録画する「オンデマンド面接」の機能を充実させていることだ。

応募者は、求人企業から面接の招待メールを受信した後、指定の期限内に専用サイトにアクセスして、画面上にテキスト、音声、映像のいずれかで表示される質問項目に回答する形で、ビデオ面接の収録を行う。記録された映像は、社内の採用チームや経営幹部と共有しながら人材選考が行われる。

Interview Stream

求人企業がオンデマンド面接を導入する利点は、24時間対応で大量の人材を面接できることで、人材採用のプロセスを短時間で効率化したい企業に適している。
たとえば、テキサス州ダラスが本社で、自動車ローンを主体とした個人向け金融サービスで成長している「Santander Consumer USA」では、新規採用者の離職率が高いという悩みを抱えている。そこで、Interview Streamのプラットフォームでオンデマンド面接を実施することで、人材1人あたりの採用にかかる時間を大幅に軽減している。

Santander Consumer USA

《オンデマンド面接の流れ》

また、オンデマンド面接は、就活生に対する練習用の模擬面接にも適しているため、Interview Streamのクライアントには、大学や職業訓練を行うコミュニティカレッジ(2年制の短大)などの教育機関も多いのが特徴である。カナダにある「Loyalist College」はその1つで、大学内のキャリアセンターでは、在校生と卒業生向けに、Interview Streamを活用した模擬面接トレーニングを実施している。

Interview Streamのオンデマンド面接機能には、業界別によく出題される質問項目(7000項目以上)が予め登録されているため、就活者は自分が希望する業界に適した模擬面接を受けることで、本番に向けた対策を行い、面接への自信を付けることができる。このようなオンライン模擬面接は「interview prep」と呼ばれ、米国では、多数の大学が導入しはじめていることから、このカテゴリーだけでも大きな市場規模が見込める。

interview prep(Interview Stream)

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