宅配便の受け取りを円滑にする仕組みとして、英国では「クリック&コレクト」の形態が普及。オンラインショッピングの購入者は、商品の配送先を 最寄りの提携店舗に指定することで、自宅を留守にしても確実に荷物を受け取ることができる(JNEWSについてトップページ
宅配便受け取りを円滑にするクリック&コレクトの業態開発

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JNEWS会員配信日 2019/8/19

 留守中の宅配便受け取りの解決策としては、「Click and Collect(クリック&コレクト)」と呼ばれる、オンラインショッピングの形態が注目されている。これはオンラインで注文した商品を、最寄りの店舗窓口で受け取る方式で、顧客の送料負担を安くする利点もある。

英国の宅配便会社Yodelの子会社として運営される「CollectPlus」は、その具体例で、英国内にあるコンビニ、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、新聞販売店など、7000を超す中小店舗を、Collect+ブランドのクリック&コレクト施設としてチェーン化している。契約しているのはファッションブランドのASOS(エイソス)、GAP、H&M、LEVI'S(リーバイス)、サイクリング用ウェアのWiggle(ウィグル)など、アパレル商材を中心にeコマース事業を行う、350以上のブランドである。

これらのブランドサイトで商品を購入したい消費者は、自宅付近にあるCollect+の提携店舗を商品の受取場所として指定する。店舗までの送料は、2kg未満の商品が3.99ポンド(約510円)で、自宅に個別配送するよりも安い設定になっている。
商品が店舗に到着すれば、メールでバーコード付きの通知票が届くため、自分の空き時間に取りに行けば良く、自宅を留守がちにする人にとっては、宅配便を自宅で受け取るよりも都合が良い。

また、これらの店舗は、返品対応の窓口になっているのも特徴で、返品を希望する消費者は、CollectPlusの公式サイトから返品ラベルを印刷して、梱包した商品に貼り付けた後、店舗まで持参すれば良い。返品送料は、ブランド側(販売者)が負担するケースが多いが、個別集荷よりも返品対応のコストを下げられるメリットがある。

CollectPlusは2009年からスタートしたサービスだが、英国では宅配便を受け取るメジャーな手段となっており、2017年時点で年間の荷物取扱高は1億個を超している。


■提携店舗での商品受け取り(紹介映像)

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