従来の個人ローンは 、申込者の属性に関係無く同条件の金利が設定されているが、将来の年収が高いと予想される高学歴エリート人材を対象として、低金利の融資を行うローン事業が米国で開発されている(JNEWSについて
高学歴エリート向けローン事業とリファイナンス市場

JNEWS
JNEWS会員配信日 2019/3/22

 一般的なローン金利が高いのは、利用者層のターゲットを広くして、融資審査も簡略化しているためである。逆に、利用者を信用ランクの高い層に限定したローン商品を開発すれば、デフォルト率は低くなり、低金利による融資でも採算が合うはずである。

そうした考えに基づき、高学歴エリートを対象にしたローン事業を展開しているのが、プリンストン大学の卒業後にハーバード大学大学院のMBAも取得した創業者が、自身も学生ローンで苦労した経験から、2013年に設立した「Earnest」といいう学生向けローンサービスである。

Earnestでは、ローンの申込み時に、在学中の大学名に加えて、銀行口座の取引履歴や貯蓄残高にアクセスできる権利を認めたユーザーに対して、一般の学生ローンよりも低金利(年率2.54~6.99%)の融資を行っている。

その中でも重視しているのが、大学で取得予定の学位で、その種類やランクによって、将来年収の価値算定をして、融資条件を決める仕組みである。具体的には、米国で上位25位内にランキングされる大学で、医学、歯学、薬学、法律、MBAなどの学位が高く評価されている。

《学位別にみた卒業生の平均年収(米国上位25大学》

米国では、エリート大学ほど学費が高いことから、ローンを抱えながら就学する学生は多いが、Earnestのように将来年収のAI分析により、低金利ローンを実現させる業者が登場してきたことで、ローンの借り換え(リファイナンス)市場が活況になってきている。たとえば、MBAの学位取得者は、従来の学生ローンから、Earnestの低金利ローンに借り換えをすることにより、平均14,740ドルの節約になると算定されている。

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