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コミュニティで共同開発される
スポーツカーの販売モデル
JNEWS会員配信日 2014/12/8
事例:Local Motors

 自動車製造の分野でも新たな革命は起きている。米国アリゾナ州で2007年に設立された「Local Motors(ローカルモータース)」は、自動車愛好者、設計者、エンジニア、デザイナー、加工業者などがコミュニティを形成して、夢のある未来型自動車の共同開発を行い、完成車として販売するまでのプロセスを構築している。

高性能なスポーツカーや、電気自動車など、新しい自動車のアイデアを持つ者は、同社サイト内にあるコミュニティにデザイン案を投稿すると、約5千人のコミュニティーメンバーからの意見や改良点などが指摘されていく。その中から、評価の高いデザインが、製品化へのプロセスを歩んでいく。



新型車のアイデアを出したり、企画、製造に参加した人の意見は、クリエィテブコモンズライセンスによって権利が守られ、収益のうち決められたパーセンテージを受け取る仕組みになっている。このように、愛好者やエンジニアなどがオンラインで共同開発を進めていくスタイルは「Co-Creation(コ・クリエイション)」と呼ばれる。

シャーシやエンジンなどの主要部品は、大手自動車メーカーから調達しているものの、オリジナルのデザインで、理想とする性能を追求した自動車を作り上げていくことは、量産車をカスタマイズするのとは異なる次元の楽しさがある。

ローカルモータースの第一号市販モデルとなった「ラリーファイター」は、韓国の大学生がデザインしたもので、430馬力のV8エンジンを搭載したスポーツカーとしてのハイパワーと、ラリーにも出場できる4輪駆動車としての走破性能を両立させたモンスターマシンで、公道を走るための認可も受けている。予約生産方式で、価格は99,900ドルの設定。

■ラリーファイター
  http://localmotors.com/rallyfighter/
■ラリーファイターの紹介映像
  http://youtu.be/OetiD8rL1KU

ローカルモータースでは、車両の製造工程についても「マイクロファクトリー」と呼ばれる、小規模な工場での生産体制を構築しており、それによって、工場の用地取得やエネルギー問題をクリアーすることができる。さらに、貨物コンテナを改造した移動工場(モバイルファクトリー)も開発されていて、顧客が希望する場所にまで出向いて、顧客との共同作業で車を完成させることも可能だ。

この記事の主な項目
 ●3Dプリンターによる製造業の革新モデル
 ●新興メーカーが挑む新たな自動車開発
 ●メーカー起業を支援するコミュニティ事業
 ●メーカーズ・マーケットプレイスの開発商機
 ●在庫を持たない3Dマーケットプレイスの仕組み
 ●スモールメーカー起業の選択肢に浮上するDIYキット開発
 ●STEM教育ビジネスとメーカー起業支援との接点
 ●消費者を呼び戻すメイド・イン・USA製品の魅力と価値
 ●ユーザー参加で需要を先読みするソーシャルプロダクト開発

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JNEWS LETTER 2014.12.8
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