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国境を越えたリモートワーカー向け健康保険の開発

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JNEWS会員配信日 2023/3/10

 企業は有能なフリーランス人材と長期的な関係を築きたいと考えるようになっているが、彼らを引きつける金銭報酬以外のオプションとして有効なのは、健康保険である。しかしリモートで勤務するフリーランスは、月間の就労時間も定まっていないことから、従来の企業向け健康保険に加入させることが難しかった。

これをビジネスチャンスと捉えて、フリーランス向けの福利厚生に適した健康保険を開発するスタートアップも登場してきている。2017年にノルウェーを拠点に創業した SafetyWing(セーフティウイング)はその1つで、多国籍で形成されるリモートチームのメンバーが加入できるリモート健康保険(Remote Health)を商品化している。

この保険の特徴は、採用形態(フルタイム社員or非正規)に関係なく、世界150ヶ国に居住するリモートメンバーの通院や手術にかかる医療費を年間で最大150万米ドル(約2億円)まで補償する。保険加入に対して、事前の健康診断は必要なく、年齢に応じた月額保険料を払う方式で、保険加入するメンバーが増えるほど、1人あたりの保険料はディスカウントされる。

従来型の健康保険は、年単位の加入契約になっていることや、加入できるのも国内の居住者に限定されている。しかし、リモートワークによって国境を越えた働き方ができるようになると、それら制約を乗り越えた保険制度が必要になってくる。
SafetyWingのリモート健康保険は、月単位で加入者の入れ替えやプラン変更を行えることと、居住地(国)がどこでも加入できるのが特徴で、数ヶ月単位で居住地を変えながら働くノマドワーカーでも、入国する国によって健康保険を切り替える必要がないように設計されている。

SafetyWing自体も完全リモートで運営されている会社で、約80人で運営されるチーム人材は、欧州、北米、アジアの各国から採用されており、社内で求められる健康保険のニーズが商品開発にフィードバックされている。

SafetyWing Health insurance

《Remote Healthの月額保険料》

《Remote Healthの保険補償内容(一部)》

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