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会社組織に変わる分散型事業体(DAO)の仕組みと方向性

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JNEWS会員配信日 2022/2/8

 勤務形態や雇用関係など、それぞれ異なる立場の人材が1つのチームとなって事業に取り組むのが、ハイブリッドチームの特徴だが、その先にあるのは「会社」の組織構造も次第に変化して、将来的には衰退していく可能性もあることだ。

会社に変わる新たな事業体として登場しているのが「分散型自律組織(DAO)」と呼ばれるもので、暗号通貨の開発プロジェクトでは既に導入されはじめている。

従来の株式会社は、株主(出資者)、経営者、従業員、それぞれの立場と権利が明確に分かれている。重要な意志決定は、株主総会と取締役会で行われて、従業員はその決定に従わなくてはいけない。また、出資者と経営者が同じオーナー企業の場合には、中央集権的なワンマン経営がされている。

それに対して、DAOは権力が集中する特定のリーダーや、上司と部下のような階層構造を持たない水平的な組織で、チーム運営のルール(仕事に参加するための契約や報酬分配率など)がブロックチェーン上のスマートコントラクトとして管理され、チームの所有権もトークンを発行することで分散化されている。チームのルール変更をする時にもトークンの保有率に応じた投票が行われて、投票結果が自動的に行使される仕組みである。

DAO組織では、プロジェクトに参加するメンバーへの労働報酬としてトークンが支給されるため、長期で働いたり、仕事の成果を出すほど、チーム内の権利を高めていくことができる。さらに、大規模なDAO組織では、チームメンバーの他に、出資者にもトークンを発行する形で資金調達をしている。

《分散型自律組織(DAO)の特徴》

DAOのチーム運営が最も普及しているのは暗号通貨の開発や、そこから派生する分散型金融サービスの分野である。それらの事業プロジェクトは、有給のチームメンバー、インセンティブ報酬を目的としたコミュニティに参加する開発者、投資家などが利害関係者として関わっているが、彼らの権利比率を決めるのが「ガバナンストークン」の役割である。

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・在宅勤務者からフリーランスへの独立方法
・進化するハイブリッドチームの形
・高度フリーランス人材の実像
・会社に変わる分散型事業体の方向性
・分散型自律組織(DAO)の仕組みと特徴
・株式会社と分散型自律組織(DAO)の違い
・寿命を縮めて働くオフィスワーカーの未来
・働き方格差で変わる平均寿命の研究
・暗号業界から浮上するWeb3.0ビジネスの変革トレンド
・ポストコロナ時代に定着するハイブリッドワークの働き方
・メタバースが変える近未来のリモートワークスタイル

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