終活として高齢者宅の片付けをする生前整理のスペシャリストには民間の資格制度があり、それを取得することで独立開業までの道筋が出来ている。介護施設への入居前に自宅を整理したい需要は増えており、自治体から依頼されるケースもある。 (JNEWSについてトップページ
高齢者の終活を支援する生前整理スペシャリストの開業方法

JNEWS
JNEWS会員配信日 2023/5/9

 部屋の片付けサービスから派生して、高齢者が元気なうちに家財道具の整理をしたいという「生前整理」のサポートするスペシャリストを養成しているのが生前整理普及協会という団体で、「生前相続アドバイザー」「生前整理診断士」「生前整理認定作業士」などの資格制度を設けている。

生前整理普及協会

主な活動形態として、「生前整理認定作業士」は、高齢者が介護施設に入居する際に、行政や施設からの依頼を受けて、自宅の片付け、不要品の処分、売却をするための手伝いや代行をする。生前整理のサポートは無資格でも行うことはできるが、公的機関からの依頼を受けるには、スペシャリストとしての信用力が重要となり、このような資格が有効になる。

《生前整理の集客ルート例》

また、「生前相続アドバイザー」は、弁護士・税理士・行政書士・司法書士などの士業のみを対象とした資格で、相続の観点から生前整理を行うための注意点や資産評価の方法を学ぶことができる。士業業務の中でも、遺言書の作成~執行、相続税の申告などは、今後の有望分野になっているが、生前相続アドバイザーの肩書きを持つと、富裕層高齢者との関係を築きやすくなる。

貴金属や趣味のコレクションなどの有形資産も、年間110万円以内であれば無税で生前贈与をすることができるが、市場価値が5万円以上するモノについては、1品毎の評価をする必要があり、遺産相続のトラブルを避けるために財産目録を作成することも士業の仕事になる。価値が5万円以下のモノについては、一括査定でリサイクル業者に買い取ってもらうことになるが、買取り値は二束三文になってしまうのが実態だ。

そのため、生前整理普及協会では、米国の遺品整理として普及しているエステートセールの仕組みを導入することにも着手している。「エステートセール・オークション」は具体的な取り組みの1つで、同協会による生前整理エステートセールの認定資格者が、高齢者から預かった物品を国内外のコレクター層に適正相場で販売することを目指している。

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JNEWS会員レポートの主な項目
・遺品整理+特殊清掃の開業方法
・生前整理スペシャリストとしての開業
・米国エステートセールの仕組みについて
・遺品価値を高めるエステートオークション
・遺品を売りさばくエステートセール業者のノウハウ
・遺品をゴミ廃棄する国内業者の問題点
・需要が急拡大するデジタル遺品整理サービス
・トレジャーハンティング事業の立ち上げ方と着眼テーマ
・サブスク型高齢者生活支援サービスのビジネスモデル
・遺品整理業と廃棄パソコン無料回収のビジネスモデル

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