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  自宅の空室を活用した副業として、昔は大学生を下宿させることがあったが、現在ではそれが外国人留学生をホームステイさせることに通じている。米国では留学生のホストファミリーになることが副業として広がり、その仲介斡旋をする業者も存在する。
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留学生を迎えるホストファミリーが考える
自宅の収益プラン
written in 2009/12/1

 マイホームの一部を賃貸することで家賃収入を得られるのは経済的なメリットが大きいが、同居人として生活していく上では礼儀やマナーがあって、身元がハッキリしていることが望ましい。その点ではアパート代わりのシェアハウスというよりは、昔の名家などが親元から離れて上京してきた学生を下宿させていたような光景がヒントになる。

昭和から平成に変わった頃には、日本で“下宿生”を受け入れる家はあまり見かけなくなってしまったが、それに代わるものとして、海外からの留学生を受け入れる「ホームステイファミリー」がある。日本の高校生や大学生が海外に留学する際には、現地の信頼できる家庭にホームステイをするのが安全で、異国の生活文化を学んだり、語学を習得するのにも役立つ。

大学への留学なら、大学経由でホームステイ先を紹介してもらえることもあるが、近頃ではホームステイ先の仲介、斡旋が一つの産業として成り立っており、世界各地でホームステイ業者が存在している。その一つ「San Francisco Homestay」は、米サンフランシスコ、バークレー、シリコンバレーを対象にしたホームステイ業者で、外国人留学生やインターン向けのホームステイ先となる家庭を仲介している。

同社がホームステイ先として契約しているホストファミリーは、治安と交通の便の良い地域に立地しており、家庭内の言語が英語であること、家族として共有できる時間(食事など)を設けられることなどを条件として、独自の審査をクリアーした優良な家庭のみを紹介している。

ホストファミリー役の家庭は、ボランティア的な見地から学生を受け入れるのが従来の考え方だが、近年ではマイホームを活用したサイドビジネス的な風潮も高まっている。同社が留学生に提示しているホームステイの滞在費は「エコノミー・スタンダード・エグゼクティブ」というグレードに分かれており、ベッドルームやバスルームの共有条件や、滞在する住宅の広さなどに違いがある。

《ホームステイのプランと料金体系》
    ベッドルームバスルーム食事料金/月
    エコノミー共有共有朝のみ
    朝夕
    820ドル
    940ドル
    スタンダード個別共有朝のみ
    朝夕
    1024ドル
    1148ドル
    エグゼクティブ個別個別朝のみ
    朝夕
    1356ドル
    1596ドル
     ※上記料金に加えて、235ドルのプレイスメントフィー(手配料)がかかる。

外国留学中の滞在費でみれば、ホームステイは高価な部類に入り、できるだけ安い費用で長期滞在したいということであれば、学生用のアパートをルームシェアしたほうが賢明だ。しかし、異国の生活文化を体験する目的では、ホームステイのほうが学べる点が多いことから、留学生を受け入れるホストファミリーの役割が消滅することはなく、世界のホームステイ市場はこれからも伸びていくことが予測されている。
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この記事の核となる項目
 ●シェアハウスにみる新たなライフスタイル
 ●留学生向けホームステイファミリーとしてのサイドビジネス
 ●ホームステイのプランと料金体系
 ●日本におけるホームステイ仲介の可能性と潜在市場
 ●留学生向けホームステイ市場の構造
 ●家を所有しない会員制マイホームの発想
 ●会員制コーポーレートハウジングの仕組み
 ●不況とライフスタイル変化によるハウジングソリューション
 ●ダブルインカムを狙った家族法人による副業と家業の作り方
 ●ノーリスクで副収入を得るための着眼と長続きする副業の条件
 ●安い家賃で優雅に暮らすルームシェア・ゲストハウスの台頭
 ●高級サービスをウリにした隠れ家的商売と自宅店舗の採算
 ●労働環境の変化が後押しするマンション市場とマイホームの流動性


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