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家賃なしで好立地に出店する
ワゴンショップのビジネスモデル
written in 2006/8/28

 「自分の店を持つこと」を目標にして独立を目指している人は多い。最初は十〜二十坪程度の小さな店舗を借りて店をオープンするというのが常識的な方法だが、このスタイルでの起業による成功確率はそれほど高くない。たとえ小さな店でも、店舗の賃貸契約を交わして店内の造作を作れば、軽く1千万円程度の開業資金は飛んでしまう。

もちろん店がオープンするだけで客が自発的に訪れてくれるわけではないため、宣伝広告にも力を入れなくてはならないが、立地条件が悪い小さな店に客はなかなか集まってこない。そのまま客足が伸びずに経営を続けていても、半年から1年で借金が嵩んで首が回らなくなってしまうというケースは珍しくないのだ。

店舗商売では、店を作ってゼロからそこに客を呼び集めようとするよりも「客が集まる場所に店を開く」という発想を持つことが大切になる。最近では“動く店舗”として「移動販売車」が開業希望者たちに人気だ。実店舗を借りるよりも開業資金は安く抑えることができて、時間帯毎に人の集まる場所へ自ら出向いていけるのが魅力。しかしそこにも落とし穴は潜んでいる。

移動販売車は、必ず決められた日時にその場所にいるという確約が難しいために、固定客を掴みにくいというのが欠点である。仮にそれを実行しようとしても、商売が繁盛しはじめた頃になると、出店場所周辺の商店主などからの苦情や妨害工作を受けることもあって、出店地を長期的に確定させることはなかなか困難だ。移動販売といっても自由に場所を決めて商売ができるというわけではなく、その業界の慣習やルールに従わなくてはならない。

移動販売車が根無し草になってしまう懸念を考えると、これも開業の最善策とはいえない。そこで今回は「ワゴンショップ」という店舗形態について着目してみたい。百貨店やショッピングセンターに行くと、通常のテナント店舗とは別に、カート式のワゴンショップで商品が売られているのをよくみかける。これも施設側と正式なテナント契約を交わしてして出店しているものだが、通常の店舗よりも出店にかかる費用の諸条件が大幅に抑えられているために、新規の開業者がチャレンジするのに適しているのだ。この方法であれば、2〜3百万円程度の小さな開業資金でも大型商業施設の中に自分の店を持つことができる。
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この記事の核となる項目
 ●ローコスト起業として注目されるワゴンショップ
 ●ワゴンショップの契約体系と収益構造
 ●商業施設における出店テナントの契約体系
 ●ワゴンショップに適した商材と立地の特徴
 ●ワゴンショップで成功するための条件とは
 ●ワゴンショップの出店を開拓(開発)する新ビジネス
 ●ワゴンショップ開発のビジネスモデル解説
 ●新たな商売センスで成長する古着屋経営から学ぶ小売業の本質
 ●店舗の全国展開を加速させる営業保証金による錬金術の功罪
 ●店主よりもチェーン本部が儲かる移動販売車(屋台)のカラクリ


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JNEWS LETTER 2006.8.28
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