顧客の購買心理と行動を読み取る商品棚割ソリューション
小売店の売り場は、どの位置にどの商品を配置するのかで、各商品の売れ行きが変わってくる。単純に商品を並べるだけでなく、店側が売りたい商品を顧客の目に付きやすい位置に置いたり、売れる商品は陳列数を増やし、売れない商品は数を減らすなどのフェイシングも重要になる。
これらの作業は「棚割」と呼ばれ、各商品の売上データを元に、店員が商品の陳列方法を工夫しているが、これをAIが店内画像を分析することにより、最適な商品配置を決めるテクノロジーが開発されている。
2010年の創業で、シンガポールが本社、イスラエルに開発拠点を置く「Trax」は、小売店舗の商品陳列に革新的な画像解析のテクノロジーを普及させることを目標としている。その仕組みは、店内の商品棚、柱、壁などに小型のカメラを設置したり、ロボットを店内に巡回させることで、すべての店内在庫が、どのように売れていくのかを画像データとして蓄積する。それを機械学習することで、売れる棚割・売れない棚割のノウハウが日々向上していく。
店舗の担当者は、新たに陳列した商品棚をスマートフォンで写真に撮り、TraxCloudのサーバーに送信すると、棚割の評価や改善点が示されたレポートを数分以内に入手することができる。
Traxのクライアントは、スーパーマーケットや量販店の他に、店舗に商品を納入している、コカ・コーラ、P&G、ネスレなど日用消費財の大手メーカーも含まれている。商品メーカーにとって、各店舗で売れる位置に自社商品の棚を確保するのは重要なことで、そのために営業マンを巡回させているが、Traxのシステムを活用すれば、本社からリアルタイムで各店舗の陳列状況を把握できるようになる。
■Trax
■ストアー画像分析の解説映像(日本語)
(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2019.7.10
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ
■この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
・人手不足を解消するセルフレジ導入の課題とテクノロジー
・セルフオーダー端末による飲食店の客単価向上と経営改革
・店舗の自動化と集客を促すキャッシュレス決済の導入効果
・Z世代からシェアされる「インスタ映え店舗」の開発ビジネス
・ストアオートメーションが生き残りの鍵となる実店舗の将来像
(テクノロジー4.0のビジネスモデル)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)
これは正式会員向けJNEWS LETTER(2019年7月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。