アルバイト人材の採用率が高いファーストフードチェーンでは、職能訓練にVRゲームを導入することで 成果を高めている。ゲームによるトレーニングは没頭性が高く、スキルの習熟速度を高める効果が実証されている(JNEWSについて
ゲーミフィケーションされる職場とVR研修教育

JNEWS
JNEWS会員配信日 2018/11/1

 これからの社員教育のトレンドは、オンライン学習(eラーニング)の敷居をさらに低くした、ゲームによる研修教育が増えていくとみられている。特に、パートやアルバイトの従業員比率が高い業界ほど、ゲーミフィケーションの効果は高い。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)では、全米で19,000人いる従業員を対象に、KFCの調理プロセスをトレーニングできるVRゲーム「The Hard Way」を2017年8月にリリースしている。このゲームでは、Oculus Riftのヘッドセットと手の動きを連動できるモーションコントローラーのOculus Touchを使い、バーチャル空間に現れる厨房でフライドチキンを作る5段階の工程を、楽しみながら実習できるストーリーになっている。


KFCでは、調理担当スタッフのスキルを向上させる目的で「Chicken Mastery Certification」という認定制度を設けているが、VRゲームは没頭性が高く、スキルの習熟速度を高める効果が実証されている。また、各地域の店舗を管理するゼネラルマネージャー、フランチャイズ加盟オーナー向けの研修プログラムでもゲームを体験させる。さらに、一般にもゲームを公開すれば、KFCの仕事に関心のあるユーザーを集めて、求人採用へと繋げることもできる

一方、小売業界でも米大手量販店のWalmart(ウォルマート)が、全米で100万人以上いる従業員向けにVRトレーニングの導入を決めており、2018年10月から各店舗に2~4台のVRヘッドセット(Oculus Go)を配置している。ウォルマートの店舗数は、総合スーパー、フードマーケット、ディスカウントストアなどを含めて、全米で5千店舗以上になることから、ヘッドセットだけでも17,000台以上の需要が生まれることになる。

ウォルマートでは、ネット注文した商品を店舗で受け取るピックアップ専用のマシン「Pickup Tower(ピックアップタワー)」の設置を進めているが、この操作方法をスタッフに習得させる方法として、VRトレーニングを採用する計画で、トレーナー人材を派遣することなく、無人で研修を実施することが可能になる。

■Pickup Towerの紹介映像

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2018.11.1
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ

この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
新テクノロジー社会に対応した高度職能訓練ビジネス
リアルとデジタルが融合するバーチャルスポーツの新業態
高卒者を高年収ハイテク人材に再教育する職業訓練ビジネス
産業用途で手掛けるVRビジネスの視点とVR職能トレーニング
ゲームを花形職業に昇華させるeスポーツ業界のビジネスモデル
ソーシャルゲームに依存するユーザー特性と社会的報酬の魅力
※アクセスにはJNEWS会員ID、PASSWORDが必要です。

(テクノロジー4.0のビジネスモデル) / (トップページ) / (JNEWSについて) / (Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2018年11月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
 
Page top icon