キャンピングカーの市場は現役を引退した60代のシニア層を中心に人気が再燃。キャンピングカーの中古車市場も買い手が付きやすいことから、高値で相場が推移している。
シニア中心に形成されるオートキャンプ市場

JNEWS会員配信日 2017/9/11

 日本で、車でアウトドア生活を楽しむRVブームが起きたのは1990年頃のこと。
それから約30年が経過して、当時ブームの主役だった30代は、これから定年退職の時期を迎えようとしている。自由な時間ができることで、車で全国を旅したいと考える人達は少なからずいる。2017年版オートキャンプ白書によると、国内のキャンピングカー市場は、ミニバンやSUVのマイカーで車中泊を楽しんでいる層が95%で、専用のキャンピングカーが5%(約10万台)という内訳になっている。

キャンピングカー専用車の中でも、レンタルを利用する人の割合は5%で意外と少ない。これは、キャンプに出かけたい時期は重なりやすく、予約が取りにくいことや、慣れないレンタカーは運転に気を遣って危険が伴うことが理由として考えられる。道路状況が良くない日本では、ハイエースなどミニバンの内装のみをキャンプ仕様に改装して、普段乗りにも使えるものが人気となっている。

キャンピングカーのリセールバリュー(売却価値)は、通常の乗用車よりも高いのが特徴で、たとえば、新車のトヨタ・ハイエース(車中泊仕様)を 400万円台で購入した後、5万キロ走行して売却しても300万円台の値が付いている。もともとキャンピングカーの玉数は少なく、近年のブームにより中古市場でも買い手が付きやすいためだ。


※写真:トヨタハイエース Relaxbase


ホテルや旅館に宿泊すれば、1泊1人あたり1~2万円かかることと比較すると、キャンピングカーの費用対効果は今のところ高く、旅行が好きで余暇時間がある引退シニアにとっては、第二の人生を豊かにする有意義な投資と言えるかもしれない。

 オートキャンプや車中泊に関わるビジネスとしては、車両の販売、改造、レンタルやシェアリング、RVパークの運営など様々な切り口があるが、ニッチな市場だけに新規ユーザーの集客には多くの業者が苦労をしている。そこで優位に立てるビジネスが海外では開発されている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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JNEWS LETTER 2017.9.11
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