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TikTokハッシュタグが動かす消費者行動とヒット商品

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JNEWS会員配信日 2023/2/4

 TikTokのユーザー層は10~20代が6割を占めているため、若い世代を顧客ターゲットとする企業の中からも成功例が出てきている。2012年に英国アストン大学の学生が創業した Gymshark(ジムシャーク)は、フィットネスアパレルの新興ブランドで、現在では世界180ヶ国以上の消費者にフィットネスウェア、パーカー、レギンスなどの独自商品をネット直販するDTC(Direct-to-Consumer)ブランドに成長しているが、TikTokでは、430万人以上のフォロアーを獲得することに成功している。

Gymshark
GymsharkのTikTokアカウント

同社のTikTok戦略は、有名アスリートのように数百万人規模のフォロアーを抱えるメガインフルエンサーを起用して高額の契約金を払うのではなく、フォロアーは少なくてもZ世代からの支持率が厚いマイクロインフルエンサーと提携しながら、各種のキャンペーンを展開していった。

2019年1月に実施された「Change your life」は、ダイエットや筋トレをするユーザーに、66日後のトレーニング成果を競わせるもので、チャレンジの勝者にはGymsharkグッズ1年分がプレゼントされる特典を与えた。

このキャンペーンの参加条件は、#gymshark66のハッシュタグを付けた動画をトレーニング開始前、トレーニング期間中、66日間のキャンペーン終了時に投稿することとした。キャンペーンの告知は、提携したインフルエンサーを起点として行われ、190万以上のいいね、12,576 のコメント、4,550万の動画再生回数を獲得することができた。

#gymshark66の投稿動画

このようなハッシュタグによるユーザー参加型のキャンペーンは「ハッシュタグ・チャレンジ(HTC)」と呼ばれて、多様なマーケティングが展開されるようになっている。TikTokのアルゴリズムでは、特定のハッシュタグがユーザー間で頻繁に使われるほど、For Youページ(ホーム画面)での露出頻度が高まるため、企業はインフルエンサーと協力してユニークなHTCキャンペーンを次々と仕掛けていくことが、自社のブランド認知度を高めて、フォロアーを増やすことに繋がる

TwitterやInstagramでもハッシュタグによるマーケティングは行われているが、そのエンゲージメント率が1%前後であるのに対して、TikTokでは17.5%と非常に高いことが、TikTokの公式データとして発表されている。

Branded Hashtag Challenge: Harness the power of participation

《ハッシュタグチャレンジの仕組み》

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JNEWS LETTER 2023.2.4
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