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スモールビジネスと新興市場に適した
ソーシャルコマースの特性
JNEWS会員配信日 2013/2/25

 個人のスモールビジネスや副業は、仲介プラットフォームの登場により、飛躍的に立ち上げやすくなっているが、そこにも問題点はある。事業者が継続的に顧客からの依頼を受けるには、仲介手数料のコストがバカにならないのだ。

軽作業や各種レッスンなど、無形サービスの仲介をするプラットフォームは、利用登録時の初期費用はかからないが、取引が成立した段階で、受注額の15%前後が差し引かれるのが一般的である。「15%」というのは、新規顧客の獲得コストとしては納得できるが、次回以降も利用するリピート客の取り次ぎコストとしては、“高い”という印象。

そのため、継続的にビジネスをしていきたいのであれば、仲介プラットフォームだけに依存せずに、できるだけローコストで受注ができるルートを確保しておくことが大切。これは、有形商品を扱う小売業者にも言えることだ。

そこで、フェイスブック上の人脈を利用したeコマースの手法(fコマース)が注目されている。大手の通販会社や小売チェーンなどがフェイスブック上での物販を試験的に行っているが、期待したほどの成果は得られていないのが実態。

その一方、欧米では、個人間のfコマースが次第に浸透してきている。ベビーシッター、美容サービス、レッスン講師などを個人開業する人が、仲介プラットフォームを通して、初めて利用してくれた顧客と、フェイスブック上の“友達”となり、次回利用の際には、メッセージ機能で予約をしてもらうというシンプルな方法だが、近況を定期的に情報発信していれば、親近感が生まれて「次もあの人に頼みたい」ということになる。

また、フェイスブック上での評判が高くなれば、「友達の友達」からも依頼が届くようになり、口コミ連鎖によるバズ効果を広げていけるのも、fコマースの大きな利点であり、ネット広告よりも質の高い顧客を集められる。

《fコマースの口コミ効果》

 

消費者にとって、無店舗でビジネスをする個人事業者の信用状況を把握することは難しいが、フェイスブック上の友達リストは、それを確かめるための参考になる。

米国の「Urban Sitter(アーバン・シッター)」は、そこに着目したベビーシッターの仲介サービスで、利用者とシッターの両方をフェイスブック・ユーザーに限定している。利用者は、求職登録しているシッターのプロフィールに加えて、フェイスブックの友達リストや、ウォールへの投稿内容などを参考にしながら、依頼したい人を絞り込むことができる。

■Urban Sitter
  http://www.urbansitter.com/

このように、フェイスブックは工夫次第でスモールビジネスに活用することができ、近頃では、フェイスブックのみで集客をする個人事業者も登場してきている。本格的なeコマースサイトのように、月に数百万、数千万円の売上を得ることは難しくても、副業者が月に数万円〜数十万円の売上を得るための基盤として適しているのが、fコマースの特性といえる。

《fコマースに適した商材例》

 


この記事の核となる項目
 ●個人が主役となるソーシャルコマースの新潮流
 ●国内eコマース市場規模の比較
 ●個人間から広がる欧米のソーシャルコマース動向
 ●ソーシャルコマースに適した商材の特徴とは
 ●ソーシャルコマースで狙う新興国ビジネス
 ●国内向けfコマースの立ち上げ方と注意点
 ●日本版fコマース支援サービスの活用
 ●フェイスブックユーザーの意外な購買特性について
 ●シェアリングエコノミーのエリート層と新たな信用社会の幕開け
 ●節税目的で広がるフリーマーケットとフェイスブック上の副業
 ●開業資金を抑えたローコスト起業を実現させるクラウドサービス
 ●福袋が進化したラッキーバックによるソーシャルショッピング
 ●ソーシャルな友達人脈を販路としたホームパーティビジネス
 ●「いいね」ボタンで集客をするフェイスブックの販促活用
 ●趣味と実益を兼ねた「本業+副業」のマルチワークスタイル


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