米国で成功するアマゾンセラーの開業資金と実労働時間
JNEWS会員配信日 2023/6/20
Jungle Scoutが、2000人以上のアマゾンセラーを調査した結果では、アマゾンで販売を開始するのに投じた資金は、5000ドル未満（約70万円）が65％を占めており、1万ドル以上を費やしているのは22％に過ぎない。販売開始から利益が出るまでの期間は、12ヶ月以内という回答が68％と高く、5年以上継続している販売者も２割以上いるため、真剣に取り組めば、他のスモールビジネスよりもローリスクで黒字化を狙いやすい事業といえる。
アマゾンセラーの成功パターンとなっているのが、プライベートラベルと呼ばれる独自ブランドの商品（PB商品）を開発して、Amazon FBAの倉庫に在庫保管と配送業務を委託するビジネスモデルである。セラーの８割はFBAの契約をして労力のかかる作業から離れているため、売れ筋商品を数十アイテムに増やしても、アマゾン販売のビジネスに費やす時間は、週20時間以内に抑えられている割合は７割を超している。
PB商品の開発では、アマゾン内のデータ分析から検索数が多いわりに流通量が少ない商品を探し出し、それに類似する商品の製造委託ができる業者からサンプルを取り寄せた後、詳細の仕様を決めて正式発注する。アマゾンで販売されるプライベーブランド商品の７割は、中国業者に製造委託されている。
アマゾンで販売する商品の採算は、販売価格のおよそ１／３を商品原価、１／３がアマゾンに払う手数料、そして残った１／３が販売者の利益として考えられており、販売価格16～50ドルのレンジで商品開発が模索されている。このようにしてヒット商品が生まれると、同じ要領でPB商品のアイテム数を増やすことで、業績を伸ばしていく。成功しているアマゾンセラーの49％は11個以上のPB商品を持っている。
販売価格30ドルで利益率が25％の商品ならば、1個あたりの利益は7.5ドルと小さいが、EC作業を自動化させながら、月間の売上を 1万ドルに到達させて、2500～3000ドルの利益を稼ぐことが、副業セラーとしての成功基準になっている。
■The State of the Amazon Seller（Jungle Scout）
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