個人売買の中でも、大型の家具や家財道具は運搬の手間がかかることから、近隣で取引相手を探せたほうが良い。そこで、取引の仲介から荷物の運搬作業までを代行するサービスが、スモールビジネスとしても成り立つ。
大型家財道具の個人売買を支援する宅配スモールビジネス

JNEWS会員配信日 2016/9/30

 日本では、自分が手渡しできるエリアに限定して個人売買の相手を探せるサービスが少ないが、米国では、「Craigslist(クレイグリスト)」がメジャーな媒体として活用されている。個人ユーザーは無料で広告を掲載することができ、企業の求人広告や不動産の物件情報など、商用カテゴリーの広告を有料とするビジネスモデルだ。

日本版のクレイグリストも公開されているが、利用者の大半は、留学や海外赴任で日本へ滞在している外国人である。

引っ越しをするために、不要な家財道具を譲渡したい、安く譲ってもらいたい、という時は、クレイグリストが役立つが、家具のように大きな物は、相手の家まで取りに行く(取りに来る)のに不安を感じる人(特に女性)は多い。そこで、クレイグリストよりも安全に、家具の個人売買を仲介する新ビジネスが登場している。

Aptdeco」という業者では、ニューヨークとワシントンD.Cにエリアを限定して、不要になった家具の個人売買を仲介している。不要になった家具を処分したい人はアイテムの出品登録をして、買い手希望者からのオファーを待つことができる。

買い主が決まれば、Aptdecoのスタッフが売り主の自宅を訪問、家具の状態をチェックした上で、傷が付かないように梱包をして買い主の家まで届ける。買い手側が負担する配送料金は、イスやフロアランプなどの小物が35ドル。フルサイズのベッド、3人掛けのソファ、食器棚などの大型家具が 85ドル。さらに特大サイズの家具が135ドルとなっている。ただし、複数の家具を同時に運ぶ場合には、2アイテム目からの単価が安くなる。

このサービスを実現させるために、Aptdecoでは、引っ越し業者や宅配便業者で働いた経験のある人材を、フルタイムのチームメンバーとして採用している。求人応募の条件には、75ポンド(約34kg)の荷物を持ち上げられることが提示されている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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JNEWS LETTER 2016.9.30
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