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節税目的で広がるフリーマーケットと
フェイスブック上の副業
JNEWS会員配信日 2012/12/13

住宅業界では、消費税率アップを見込んだ人達からの受注が増えている。仮に、2000万円でマイホームを購入した場合の単純計算で、5%の消費税は 100万円だが、10%なら 200万円になる。それならば、今のうちにマイホームを購入しておこう、という心理も理解できる。

マイホームほど大きな買い物ではないにしても、消費税が10%になれば、1世帯あたりが支払う消費税の平均は約35万円/年と言われて、所得が低い世帯ほど、買い物の負担は重くなってしまう。

そこで知恵を絞りたくなるのが、できるだけ節税ができる買い物の方法を開拓することだが、そのお手本は海外から学ぶことができる。欧州諸国では、日本の消費税にあたる「付加価値税」が、20%前後と非常に高いことで知られている。しかし、生活必需品については軽減された税率が設定されているため、税率の安い商品を上手に買い求めることで負担を抑えている他、付加価値税を回避した取引も利用されている。

 欧州では、地域に根付いた個人取引の場として、フリーマーケットが各地で開催されており、各家庭は、それらを上手に活用して不要な物を現金化している。女性や子供服、靴やかばん、おもちゃ、台所用品など不要なものを出店する。イベントに参加することもあれば、家の前に物を並べて週末に開催する「ガレージセール」などもある。

最近よく見るのは、「対象が限られたものを売るサービス」。例えば、○○学校の制服。在校生にはもちろんだが、ブランド校であればあるほどファッショにもなり、在校生の親でなくても買いたい人達がいる。

フリーマーケットのことは、英国で「CarBootsSale(カーブーツセール)」と呼ばれており、各地域で週末に行われているため、個人が身近な不要品を持ち込んで販売することが容易できる。そこでの売り方にも工夫は必要で、大量の古本も、一冊ごとに売るのではなく「量り売り」にすることで、効率的に在庫をさばくことができる。

「Car Boot Junction」は、英国各地で開催されるカーブーツセールの日程を検索できるサイトで、1400以上の会場が登録されている。セールの主催者は、週末に公園などを会場として借りて、販売者から1区画あたり 5〜15ポンド(約650〜2,000円)の出店料を徴収している。さらに、来場者に1ポンド(約130円)程度の入場料を設定しているケースもある。これらの資金は、会場費や設備のレンタル料など、運営の経費に充てられている。

■Car Boot Junction
  http://www.carbootjunction.com/
■英国カーブーツセールの様子(動画)
  http://youtu.be/wcmn60VlWiI

また、スペインでは、都会に住む人でも郊外に家庭菜園を持っているのが普通であるため、そこで栽培した野菜、果物、オリーブ、ハーブなどを販売したり、近所の人達と物々交換することで、自宅で使う食材の種類を増やしている。さらに、収穫した作物を、自家製のマーマレードやソース、キムチなどに加工して、販売や交換している人もいる。そのため、スペインでは、スーパーで買い物をしなくても食材の調達はしやすく、所得水準が低いわりに、豊かな生活をしている人が多く見受けられる。

 日用品や食材の購入に限らず、「人によるサービス」についても、個人間の取引を上手におこなえば、従来の業者を利用するよりも、安上がりで済ませられることに、欧州の消費者は気づき始めている。本職が不況のため、「何か副業をして収入を稼ぎたいこと(働く側)」と、「できるだけ安いサービスを利用したいこと(消費者)」とは、双方のニーズがマッチする。


この記事の核となる項目
 ●フリーマーケットによる現金収入の稼ぎ方
 ●フェイスブックを活用したサイドビジネス
 ●ネットの個人売買で安い買い物をする知恵
 ●国境を越えた買い物スタイルと軽減税率の関係
 ●個人間で助け合うシェアリング・エコノミーの影響力
 ●変化していく個人取引モデルの動向
 ●自分の空き時間を収益化する軽作業受発注サイト
 ●消費税引き上げを追い風に飛躍する個人間ビジネスの成功法則
 ●多国籍社会の中で浮上する飲食業への不満と新スモールビジネス
 ●時間単価を高める週末起業と高級志向で売る自家製料理
 ●10代で「自分のビジネス」を持つハイスクール起業家の台頭
 ●マイカーを交換するスワッピングと古着交換サイトの発想


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JNEWS LETTER 2012.12.13
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