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AIを講師役とした英会話学習アプリ「スピーク」の躍進

JNEWS
2023/6/30

カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くSpeakeasy Labs, Inc.が2023年2月にリリースしたAIを活用した英会話学習アプリ「スピーク」が日本市場で急速に拡大している。アプリはApp StoreとGoogle Play Storeで提供されており、App Storeの「教育」カテゴリの無料Appランキングでも1位を獲得するなど、リリースからわずか1ヶ月でユーザー数、有料会員数、利用回数が予想を上回る成績を収めている。

2018年からサービスを展開している韓国市場では10万人以上の有料会員を抱えているSpeakeasyは、韓国市場の2倍以上の規模を持つ日本市場での初動が予想以上に好調であることから、韓国を上回るスピードで利用者が増えると見ている。

Speakには、海外旅行、日常生活、ビジネスシーンなどを想定した英会話のコンテンツが学習者のレベル別に用意されているが、AI講師とリアルな会話をすることができ、間違った文法や表現方法の指摘や、発音の矯正をしてもらえる。

《スピークアプリの特徴》

  • 英語学習者のレベルに合わせたスピーキング学習が行える
    利用者は、全てのコースにおいて、講師の発音に続けて、スピーキングを行い、利用者のスピーキングに対してAIが音声矯正を行うことを毎日繰り返すことで、約1ヶ月間で1つのコース分の英単語やフレーズを習得できる。

  • シーンやシチュエーションに即したロールプレイ型の英会話トレーニング
    「ホテルでのチェックイン」、「レストランでの注文」、「職場への差し入れ」など海外旅行、日常生活、仕事において直面する各種シチュエーションを想定した会話を、AI講師を相手にロールプレイできる

  • 英語独自の言い回しや文法、発音の強弱の付け方が学べる「ミニコース」
    スピーキングにおける強弱の付け方によって変わるニュアンスや、会議の際に多用される表現、各種文法のシーン別利用方法など、リスニング、スピーキングを通して英語表現に必要なスキルを学ぶことができる

  • スピーキングを繰り返すことにより、大量に英語を話す
    他社アプリと比較して、同じ学習時間で10倍以上の英語を話すことができるため、スピーキングスキル向上に欠かせない「話す回数」を増やすことで自然と英語を話せるようになる。

人間の講師とは違い、AI相手の語学練習は恥ずかしがらずに、何度でも繰り返し練習できるのが利点だ。会話の内容は定型文だけではなく、学習者の言葉に対してAIが柔軟な対応をしていくため、たとえば、海外旅行でハンバーガショップに入った時の注文方法や、出張先の職場にお土産を渡すときの挨拶など、より実践的なロールプレイをすることができる。

Speakの音声技術は、英語ネイティブの発音だけではなく、韓国人や日本人の英語発音データも学習されており、0.1秒の速度で95%の正確性で会話を認識することができる。

Speakアプリの利用料金は月払い制で、プレミアム(月額1800円)、プレミアムプラス(月額4000円)、プレミアムアンリミテッド(月額6800円)という3コースがあり、それぞれレッスン可能な時間分のクレジットが付与される。年間の一括払いにすると、40~45%の割引価格が適用されるため、英会話スクールや個人レッスンよりもリーズナブルで、韓国ではユーザーの継続率も高い。語学レッスンの市場を、AIが侵食するのも現実的な話となってきている。

AI英会話学習アプリスピーク

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