国内 ワインオークションは2021年以降の出品数が増加して、落札相場も人気の高いもので6倍以上に高騰している。ワインに限らず希少性の高いコレクション資産には投資家の買い手が付き、日本国内でも取引相場が高騰する状況が起きている。(JNEWSについてトップページ
過熱する国内ワインオークション出品動向と落札相場

JNEWS
2023/6/23

国内大手ワインオークション会社Top Lotによるオークションが2023年6月17日と18日に開催された。その結果によると、過去最大規模の出品数で、多くの貴重なワインが競売に掛けられた。特に、ブルゴーニュのトップドメーヌの一つであるドメーヌ ド ラ ロマネ コンティのワインが高額で落札され、活発な入札が行われた。

Top Lotのオークションは2021年2月の開始以来、出品ロット数は3倍以上に増加し、落札予想価格の下限合計も6倍近くに高騰している。今回のオークションでは、出品数が前回の最大出品数1,005ロット(2022年11月)からさらに400ロット以上増加し、過去最大となる1,411ロット、本数にして3,497本が出品された。

また、オークションの回を重ねるごとに落札総額も増加し続け、国内オークション史上最高額を更新し続けている。今回も落札額総額は2億7,586万円で、2022年11月のオークションに次ぐTop Lotの歴史上2番目の結果であった。

このオークションでは、ワインショップのオーナーや日本を代表するワインコレクターから出品された多くの貴重なコレクションに加えて、市場で注目を集めている生産者のワインが多数揃った。特に、閉鎖された生産者のアラン ロベールのシャンパーニュや、ブルゴーニュのルネ アンジェルなどのロットには、激しい競争が見られた。

主な落札商品には、以下のようなワインが含まれている。最も高価に落札されたのは、「ロマネ コンティ (ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ) 2005」で、予想価格の上限を上回る3,900,000円で落札された。

■主な落札商品
LOT4
●アラン ロベール ル メニル レゼルヴ (シャンパーニュ)1986年/ 1bottle
落札予想価格:90,000~180,000円
落札価格:210,000円
 
LOT84
●グラン エシェゾー (ルネ アンジェル) 1997年/ 1bottle
落札予想価格:140,000~280,000円
落札価格:420,000円
 
LOT474
●ミュジニー (ドメーヌ ルロワ) 1988年/ 1bottle
落札予想価格:2,000,000~3,600,000円
落札価格:2,700,000円

LOT492
●ロマネ コンティ (ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ) 2005年/ 1bottle
落札予想価格:2,200,000~3,800,000円
落札価格:3,900,000円

LOT670
●ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ クロ パラントゥ (アンリ ジャイエ)1988年/ 1bottle
落札予想価格:2,000,000~3,800,000円
落札価格:3,900,000円

世界ではインフレにより物価が高騰しているが、それに連動して希少性の高い高級品もコレクターや投資家の買い手が増えて相場が高騰している。酒類ではワインの他にも、ジャパニーズウィスキーも投資対象としての人気が高まっている。

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