日本語の文章執筆AI「ELYZA Pencil(イライザペンシル)」は、文章の核となるキーワードを複数登録することで、ニュース記事、メール文、職務経歴書などの文章を自動作成することができる。 (JNEWSについてトップページ
指定したキーワードから原稿を自動作成する文章執筆AI

JNEWS
2022/4/11

 東京大学松尾研発・AIスタートアップの株式会社ELYZAでは、指定した複数のキーワードから約6秒で文章生成ができる 日本語の文章執筆AI「ELYZA Pencil(イライザペンシル)」のデモサイトを公開している。

ELYZA Pencilは、原稿内で伝えたい複数のキーワードを登録すると、ELYZAが独自開発した大規模言語AIが、高精度な文章を自動生成して、完成原稿として出力することができる。現在公開されているのは、2~8個までのキーワード登録に対応したデモ用の簡略版だが、ニュース記事、メール文、職務経歴書などの形式で作成された原稿サンプルを作ることができる。

デモサイトは2022年3月28日から公開されて、好きなキーワードを登録してどんな文章が作成されるのか試すことができるが、公開から11日間で11万人が利用してデモサイトPV数は45万PVとなった。

ELYZA Pencilの今後は、商用版をリリースすることが検討されており、ビジネスの様々な現場で求められる報告書やメール原稿の自動作成ができるレベルまで精度を高める開発が進められている。AIによる文章の作成は、執筆の仕事を完全に奪うものではなく、「書く」「まとめる」「読む」「答える」などの多様なホワイトカラー業務をサポートすることを目的としており、ホワイトカラー業務の10%以上がAIで代替できるのではないかと推定されている。

ELYZA社では、どんな長文原稿でもAIが3行に要約する「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」のデモ版も2021年8月に公開しており、こちらも公開から5日間で13万人の利用があり、反響が大きかった。こちらの具体的な用途としては、会議の議事録、医療現場で記録されるカルテ、弁護士業務で扱われる契約書類や判例、コールセンターの対話メモなどから、シンプルな報告書を作成することなどが想定されている。

キーワードからAIが文章を作成するELYZA Pencil
長文をAIが3行に要約するELYZA DIGEST

この記事に関連したJNEWSレポート
学習効果を高めて医療ミスを軽減するAIロボット
店員に代わるスタバ店舗のAIアシスタント
AI社会で変わる未来の働き方と幸福の価値観
物件確認をAIが自動応答するスマート物確システム
人工知能で進化する投資判断アルゴリズムとAIファンド


(国内の新ビジネス事例集)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon