ガソリンスタンドとコンビニ店舗の相性が良いことは知られているが、土地のスペースや店舗の維持コストが高いことなどで、実現できる立地は限られている。そこでガソリンスタンドと無人コンビニ店舗の業態が開発されている。(新ビジネス事例JNEWSについてトップページ
ガソリンスタンドに併設した無人コンビニ店舗の開発

JNEWS
2021/9/15

 ガソリンスタンドとコンビニ店舗の相性が良いことは知られているが、土地のスペースや店舗の維持コストが高いことなどで、実現できる立地は限られている。そこで考案されたのが、ガソリンスタンドと無人コンビニの業態である。

無人店舗の決済から運用システムを開発する株式会社TOUCH TO GO(東京都港区)では、三菱商事エネルギーとの提携により、太陽鉱油 千葉新港サービスステーション内に「フード&カフェコーナー」として極小無人店舗(約7㎡)をオープンさせる。

店舗イメージ

TOUCH TO GOが開発した無人店舗プラットフォームの「TTG-SENSE MICRO」は、これまでは自動販売機しか置けなかった7~15㎡程度の極小地でも、飲料、お菓子、雑貨、弁当などを無人店舗で販売することができる。

顧客がセルフで買い物をすると、店内の天井に設置されたカメラが商品を認識するため、レジ精算の作業をせずに、タッチパネル上の操作だけで、交通系カードやクレジットカード、現金による決済を済ませることができる。店内のトラブルなどで有人のサポートが必要になった場合は、コールセンターで遠隔監視をするスタッフを呼び出すこともできる。7~15㎡の店舗内で販売できる商品は150~280アイテム、常温、冷蔵品の販売にも対応している。

近年のガソリンスタンド業界では、スタッフを増員することなく展開できる付加サービスが求められている。また、大型トラックのドライバーはコンビニ・飲食店などに立ち寄りたくとも、駐車できる場所が極めて限定されるため、日頃から食事や休憩場所を探すことに苦慮している。ガソリンスタンド(SS)併設型の無人店舗は、そうしたニーズに対応してSS運営会社の収益性を高めることができる。

TOUCH TO GO

TOUCH TO GOは、JR東日本スタートアップ株式会社とサインポスト株式会社の合弁により設立された会社で、無人店舗決済など省人化システムの開発~保守を主力の業務としている。2020年3月には、高輪ゲートウェイ駅構内に日本初のウォークスルー型無人店舗をオープンさせた他、西武鉄道とファミリーマートが共同展開する、駅ナカ・コンビニ「トモニー」にも無人決済システムを提供している。

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