商空間スタイリスト育成のフランチャイズビジネス
2018/03/13
小売店の売り場を視覚的に分析、商品の展示やディスプレイ方法から魅力的な商空間を作るビジュアルマーチャンダイジング（VMD）の手法を独自に開発している、株式会社オーバルリンクでは、VMDのスペシャリストを育成するための「商空間スタイリストフランチャイズ教室」を展開する。
フランチャイズの加盟教室では、地域の百貨店や小売業者、店舗に商品を卸すメーカー企業をクライアントとして、短期アルバイトも含めた店舗の販売スタッフに対して研修を行うことで、商品の陳列やディスプレイ制作、POP展開など、店舗内の空間を季節や販促シーズンに合わせて彩る技術を指導する。技術の種類や習熟度により、「陳列スタイリスト」、「展示スタイリスト」、「プロップ＆ＰＯＰスタイリスト」、「商空間スタイリスト」という４段階の資格を付与していくことで、受講する従業員のモチベーションを高める仕組みになっている。
オーバルリンクは、VMDのスペシャリストを養成する「売場塾」を12年以上にわたり運営しており、小売業向けの豊富なワークショップ教材や、指導ノウハウなどを蓄積している。今回のフランチャイズ教室展開は、その資産を活用しながら、VMD上級スキルの取得者に対して、「商空間スタイリスト」として独立開業できる道筋を築くものとなる。
このフランチャイズ教室は、個人でも開業することが可能で、、同社の「売場塾」を受講して、商空間スタイリスト認定講師としての承認を受けることが条件として提示されている。認定講師に至るまでに必要な費用（受講料等）は、およそ34万円。
フランチャイズ加盟後の教室展開方法は、自らの研修ルームを用意した「学校モデル」と、クライアントの店舗やオフィスに出向いて行う「法人研修モデル」がある。後者のタイプであれば、研修ルームを設ける必要がなく、アパレル、雑貨、インテリア、化粧品、食品などの企業をクライアントとして開拓できれば、一度に複数の受講生に対して指導が行えるため、収益性の高いビジネスになる。
株式会社オーバルリンク（本社：東京千代田区）は、2003年にビジュアル・マーチャンダイジング（VMD）専門のコンサルティング会社として創業。2006年からはVMDのスペシャリストを育成する「売り場塾」を立ち上げ、1年間に東京で4期、大阪で1期の合計5期を開講するペースで、現在までに57期を修了している。12年間で717人が受講して、639人がVMDインストラクター資格を取得している。
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