NFT(非代替性トークン)で知財の権利化がしやすくなったことで、ダンサーの動作を知的財産とて扱う「モーション権」が注目されている。ダンサーはロボットやゲームキャラクターなどにダンスモーションを二次提供することで新たな収益源にすることができる (JNEWSについてトップページ
NFTで収益化するダンスモーションの権利ビジネス

JNEWS
JNEWS会員配信日 2021/6/30

 ブロックチェーン上に改ざん不可の所有証明書を記録できる「NFT(非代替性トークン)」の普及により、新しい分野の知識やスキルを資産化することも可能になってきている。具体例として、ダンサーは自分のスキルを権利化することが難しかったが、ダンスの動作を「モーション権」として販売するビジネスが、2020年頃から急速に伸び始めている。

仮想通貨とNFT取引のプラットフォームを開発するシンガポール拠点の「Enjin」では、ストリートダンサーの団体「Beauty in the Streets」との提携により、ダンサーの動作表現をゲーム上のキャラクターに再現させる権利を、NFTトークンとして販売できる仕組みを、2021年3月にリリースした。実際にオンラインゲーム「AlterVerse」の中では、米国の著名なストリートダンサー、Snap Boogie氏のダンスモーションが再現されている。

■AlterVerse上のダンスモーション

ダンス動作をNFTトークンとして販売できることで、ダンサーはゲーム会社に対して自分のモーション権を販売することができ、さらにゲーム会社はファンや投資家に対して、モーション権を転売することもできる。ゲーム上で登場する希少アイテムは、これまでにも二次市場のマーケットプレイスで流通しているが、有名ダンサーのモーション権付きのゲームキャラクターは高値で取引されていく可能性がある。

Beauty in the Streets

ダンスのモーション権については、日本でもエイベックスが「AssetBank」というデジタルコンテンツのNFT化をするプラットフォームを立ち上げて収益化を目指している他、マイクロエンタテインメント株式会社が、プロダンサーの振り付けを、AIによって解析・データ化したモーション権の取引ができるマーケットプレイス「GESREC」を立ち上げている。同サイトの中では、世界トップダンサーのモーションが1動作(10~20秒)あたり、10~20万円で販売されている。

GESREC
■ダンスモーション映像

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2021.6.30
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ

この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
アバターを分身として行動するメタバース経済圏の特性
不動産トークン投資(STO)の仕組みとデジタル社債
デジタル化されるコレクション資産の暗号テクノロジー
ビットコイン高騰の裏にある金融ビジネス変革トレンド
金融リスクから離れた代替投資の開拓とスローマネー
投資対象として取引される音楽著作権の二次売買オークション
※バックナンバー用ID、PASSWORDを入力してご覧ください。


(知的財産ビジネス事例)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2021年6月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon