2013年に英国ロンドンで創業した「Lobster」は、SNSに投稿されている数十億枚規模の写真を人工知能により分類して、写真の二次使用料で収益化できる仕組みを構築している。
人工知能で投稿写真を収益化するプラットフォーム

JNEWS会員配信日 2017/7/8

 広告会社やWeb制作会社では、商用で使いたい写真をフォトストックサービスの中から探しているが、限られたライブラリーの中では、目的に合った写真が見つからないことが多い。各フォトストックサイトには、一見すると豊富な写真が登録されている。しかし、テーマを絞っていくと、使える写真の選択肢は少なくなり、特に人物の写真は、民族、世代、職業、容姿のイメージなどを絞り込んで、条件に合うものを見つけることが難しい。

ネット上には数百億枚という規模の写真が公開されている中で、二次使用のライセンス体系が用意されている写真は、1%にも満たないのが実情である。

そこに着目したのが、2013年に英国ロンドンで創業した「Lobster」という新興企業で、ユーザーがSNSに投稿する写真に、二次利用のライセンスを付与できる機能を提供している。

Instagram、Facebook、Flickr、Dropbox、Google Photoなどの SNSユーザーは、自分のアカウントを Lobsterと連携させることで、以降は、写真を投稿する際には「写真を売る・売らない」の設定をするだけで、二次利用のライセンスを販売できるようになる。ライセンス済みの写真には、特別な認証の透かしが挿入されるため、不正に使用されている写真との識別をすることができる。写真1枚あたりのライセンス料金は1~2ドルで、その75%が写真作者に支払われ、残りの25%が Lobster側の手数料となる。


Lobsterでは、提携先のSNSサイトを増やすことで、数十億件もの写真データベースを構築しようとしている。従来のフォトストックサイトでは、写真の審査や分類(タグ付け)を人力で行っているが、Lobsterは、それらの作業を人工知能に担当させることで、無制限の写真を取り扱えるようにする。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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