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逆風の中でも躍進する酒屋の 商品仕入術と銘酒の育て方
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事例:銘酒市川
written in 2002.10.24
長引く不況によって多くの業界が痛手を受けているが、その中でも、いわゆる「お父さん世代」を主な顧客層とした業界の冷え込みはかなり厳しい状況にある。会社の業績悪化による“接待の禁止”や、給料の低迷による“小遣いの減額”によって、自由に使える月々のお金は目減りしている。その影響を直風として受けている業界として「酒販業界」がある。
全国の酒販店(酒屋)を取り巻く環境としては、10年前から実施された酒販免許の規制緩和によって、大型のスーパーやディスカウントストアーでも簡単に酒類を販売できるようになった。そのため競合店が大幅に増加して過剰な値引き競争に陥っている。酒類の中で最も消費量が多いビールでは、粗利益率が数%程度にまで下落して、業界全体が“儲からない体質”になっている。
加えて、バブル崩壊以降の不況は「官官接待の禁止」を発端として、官庁や大企業など、接待によるビジネスマンの飲食が激減して、酒類全体の販売量を押し下げた。また今年6月から道路交通法が改正されて飲酒運転に対する罰則が厳しくなったことも“お酒離れ”に拍車をかけている。
そのため過去には14万件あった全国の酒屋も、ここ最近は1年に1割のペースで廃業や転業により姿を消している。このような業界事情の悪化による売上げの自然減に対して、何も策を立てないでいれば「1年で3〜4割の売上げが落ちる」と業界内ではいわれている。
多くの酒販店では“無策”のまま業界淘汰の波に飲み込まれていく中で、酒販免許の自由化がスタートした10年前から、自由化後の業界を予測して「他店との差別化」を地道に取り組んできた小さな酒屋が静岡にある。逆風の中でも経営者に先見性と行動力さえあれば、新たな顧客を開拓して売上げを着実に伸ばしていくことは不可能ではないようだ。
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JNEWS LETTER 2002.10.24
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