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作業服のオンライン販売サイトにみる 企業顧客の購買心理と傾向
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事例:サヌキ 他
written in 2002.4.19
建設業、製造業の沈滞は、異なる産業にも大きく波及する。2001年の建設業就業者数は650余万人。今後も公共投資縮減傾向は避けられず、新たな雇用は見込めない。需要減退にともなう雇用減退により足を引っ張られ冷え込んでしまう商売は多い。
作業服販売もそのひとつである。建設業、製造業が低迷すれば、そこに従事し働く人々の数も減少、おのずとそれら人々が現場で着用する作業服の売上も鈍化する。
従業員数の減少要因だけでなく、作業服の支給頻度の見直しが企業でなされていることも大きい。これまでは経費予算に余裕があり、毎年作業服を従業員に支給していたり、予備の作業服を多く保管していた企業が、必要になってから必要枚数のみを注文するといったきびしいコスト削減を実施しているのだ。
このような厳寒状況の中、作業服販売会社の営業マンは単価を下げて販売している。顧客1社あたりからの注文が減少するため、取引数を増やすためには無理な値引きにも応じなければならない。明らかに原価割れで売上確保に走るという現象も起きている。営業マンの稼動や売上の数字のみに目を向けていると、利益を度外視した先の暗い経営体質に陥りがちである。
神戸の作業服屋サヌキは、創業66年という老舗の作業服屋である。現在の代表取締役社長である尾藤氏は、3年前の1999年2月に友人からノートパソコンを10万円で購入し、初めて見るホームページに感動し自分でも作成したくなった。ネットユーザー暦としては決して長くはないが、同年5月にメモ帳にテキストを打ちながら会社案内のホームページを作り上げた。
まさかホームページで作業服が売れるとは思っていなかったが、7月にはホームページを訪問し、作業服を購入してくれる客がいた。尾藤氏はこの体験に驚いたが、将来への手ごたえを感じることができた。
●オンラインで作業服を購入する客層の特徴と売れ行き動向
●ペットボトルを原料としたエコ作業服の開発
●関西よりも関東人が好むオンラインによる作業服購入の意外な理由
●B2B型オンラインショップ先駆者の販売戦略と特徴
JNEWS LETTER 2002.4.19
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