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偽物オンライン取引を排除する
鑑定ビジネスと認証システム
JNEWS会員配信日 2014/10/7

 消費者が買い物をするのに、新品だけでなく「中古品」の選択肢が増えるのは便利なことで、商材によって中古専門店、リサイクルショップ、ネットオークションなど、流通ルートは多様化している。しかし、中古品の購入にはリスクが伴うのも事実だ。

新品の製品は、どの店で購入しても品質は同じで、メーカー保証も付いているが、中古品に同じ品質のものは二つと無く、同じ型番の製品でも、使用頻度や傷の有無によって価格が異なる「一物多価」の取引がされているのが特徴。

それが中古品選びの楽しさでもあり、自分の目利きが正しければ、安くて良い買い物をすることができるし、趣味性の高いモノでは購入後にプレミア価値が付くこともある。

しかし、大半の消費者は、そこまでの目利き力(専門知識)を持ち合わせていないため、様々な情報を頼りにするのが普通だろう。特に最近では、実際に商品を確かめられない、ネットからの購入が増えているため、鑑定評価付きの中古品が人気となっている。

たとえば、自動車の正規ディーラーでは、メーカーが定めた品質と整備の基準をクリアーした「認定中古車」をネットに掲載することで、他県からの購入者が4割近くまで伸びてきている。

中古車を探している人にとって、希望の車種、色、オプションの条件すべてが合う車を、近隣の中古車展示場から見つけることは難しいため、全国を対象にネット検索をして探すことが定着してきた。品質については、メーカーやディーラーのお墨付き(鑑定)が付いていれば安心という考え方である。

そこで、正規ディーラー以外の中古車販売店でも、在庫車に対して第三者機関の鑑定書を提示する仕組みが確立してきている。鑑定機関の資格を取得した鑑定士が販売店に出張して、車両の修理歴や傷の有無、走行距離の不正はないか、エンジンや内装の状態などをチェックして、鑑定書の作成をする。販売店は、その鑑定内容を開示することで、信頼できる中古車であることを証明できる。



こうした鑑定システムは、商材のカテゴリー毎に開発することができ、鑑定書を付けることで、商品の価値を高めることができる。ダイヤモンドなど宝石業界では古くから行われてきた方法だが、売り手と買い手の顔が見えないネット取引が普及したことで、多様な商材分野での応用モデルが登場してきている。

その背景には、商品の品質を偽って不正に販売する、悪質な業者や個人売買が横行していることがあり、特にコレクター向けの商材では被害額が拡大している。
そのため、販売する商品に不正が無いことや、偽物でないことの鑑定書や証明書を発行するビジネスが海外で成長してきている。

世界で流通するブランド品やコレクターグッズの中で、偽物が紛れ込んでいる割合は“5割以上”という調査結果もあり、偽物と本物を見分ける技術やサービスの市場規模は今後も拡大することが予測されている。では、具体的にどんな鑑定ビジネスが考えられるのかを解説していこう。

この記事の主な項目
 ●米MLBが導入する公式グッズの認証制度
 ●野球カードの資産価値を高める鑑定業者のビジネスモデル
 ●硬貨コレクション市場から派生する鑑定ビジネス
 ●メーカーが求める偽装防止の新技術
 ●シリアル番号の刻印とトレーサビリティ
 ●盗品を探し出すシリアル番号データベースの仕組み
 ●中古品の資産価値を上昇させるオークションハウスの運営手法
 ●オリーブオイルのランク偽装と食用油マーケットに潜む危険
 ●動産換金市場で活躍する鑑定士とオークショニアの専門職
 ● 趣味と実益を兼ねたコレクションへの投資による資産の築き方

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JNEWS LETTER 2014.10.7
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