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他人と同じ発想では成功しない
有望投資分野の発掘方法
written in 2009/5/1

 ガソリンの価格がリッターあたり 200円に迫ろうかとしていたのは昨年8月頃のことだが、それから数ヶ月後には 100円台にまで下落した。ガソリンの値段が下がるのは消費者にとっては嬉しいことだが、数ヶ月先を予測して仕入を担当している業界関係者にしてはたまったものではない。株式市場にしても同様で、暴落したかと思うと急騰して一日に3〜5%の乱高下は珍しくない。

これらの相場に共通しているのは、昔よりもはるかに値動きの予測が難しくなっていることで、専門家が執筆した投資理論や投資戦術の本に書いている通りに実行しても、おそらく個人投資家の大半は相場で勝つことはできないだろう。その背景には、オンライントレード環境の普及によって自宅からでも数千万、数億円という単位の資金で瞬時に株や外貨、ガソリンやトウモロコシなどの商品先物を売り買いできるようになったことがある。世の中に新たな投資法が公開されると、大勢の投資家が真似をしてくるため、理論通りの値動きにはならず、過去の事例では説明できないチャートを形成するのだ。

自国と他国の通貨を売り買いする外国為替市場をみても、1日あたり 320兆円もの取引高がある。これは10年前と比べて経済が衰えているにも拘わらず、資金の取引量だけが3倍近くに増えていることを意味する。それもそのはずで、近頃は個人でもFX(外国為替証拠金)の口座を持てば、元手が 100万円しかなくても100〜200倍のレバレッジ(信用倍率)を掛けてドルやユーロに投資をすることができる。そのため、為替相場の予想が当たれば一気に大儲けができる反面、予想が外れると一晩で大切な虎の子をスッてしまうハイリスク・ハイリターン型の投資が当たり前になっている。

FXと同様の高レバレッジ取引を株式や商品取引に導入したものが「CFD(コントラクト・フォー・ディファレント)」と言われるもので、昨年頃から各証券会社が取扱いはじめている。口座に積んだ最低10万円程度の保証金から10〜20倍の信用取引が可能になるもので、自宅からでも世界の株式市場や原油相場に24時間のオンライン売買が行なえる。

このように投資に対する環境は、市場のオンライン化によって激変しており、プロとアマチュアが昼夜を問わず世界中から参戦してくるため、その中で運用益を上げるには相当な知識やセンスが求められる。そうした危険な世界には足を踏み入れないようにするのも良いが、自分が勤めている会社の業務、預金をしている銀行、毎月積み立てている年金資金など、間接的にはこれらの相場がすべて影響して全くの無関係でいることは難しい。それなら、まだ広く注目されていない有望分野を見つけられる投資眼を自ら持つことも大切だろう。

事業を起こすことと、投資をすることの違いは、自分がその事業の牽引役(経営者)になるのか、それとも他人の事業に相乗り(出資)するのかという違いにあるが、将来の有望分野を見つけるための視点は同じだ。近頃ではサラリーマンを続けながら投資活動で副収入も得ていこうとする“兼業投資家”が増えているが、オンライントレードが活発になった現在では、株や為替以外にも様々なものが投資対象として注目されてきている。ただし投資が過熱しすぎれば、相場の上昇だけを狙った投機となって、実体が伴わないマネーゲームになってしまう。それでは投資と投機の境界線はどこにあり、これからの投資先として有望な分野はどこにあるのかを見ていこう。
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この記事の核となる項目
 ●オンライントレード時代に接近する投資と投機の境界線
 ●投資マネーを動かす私募ファンドの功罪
 ●富裕層を相手にしたヘッジファンドの仕組み
 ●ラブホテル事業にフォーカスした私募ファンド
 ●ワケあり物件に対する投資の着目点
 ●借地トラブルに着目した不動産投資とコンサル業
 ●金儲けとは違う、生き甲斐と生活防衛のための投資事業
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