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  麻雀には現在でも1千万人の愛好者人口がいる。これはサッカー人口の約十倍にあたる水準。麻雀、将棋、囲碁といった定番ゲームは、地味な存在でありながらも数百万〜1千万人を超えるプレイヤー人口を抱えているのが特徴。しかもそこでは新旧の世代交代が起きていて、集客の流れが変わってきている。
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寂れた麻雀店に客が戻りはじめている
新たな集客の法則
written in 2007/7/10

 街角の裏路地に入ると古びた雀荘(麻雀店)を見かけることがある。麻雀といえば昔は大人の娯楽としての代名詞のようなもので、ルールを知らない者は大学生や社会人としての付き合いができないとまで言われたものだ。しかし最近ではテレビゲームやインターネットなど娯楽の対象が変わり、次第に麻雀は廃れていったかのようにみえる。ところが雀荘というのは地道ながらも経営を続けている店が数多い。少なくとも喫茶店などよりは潰れにくいのだが、その理由はどこにあるのだろうか?

いわゆる「娯楽」の中には、野球やサッカーなどの野外スポーツのように屋外に出て多人数で楽しむものと、屋内で一人で楽しむものとがある。休日の過ごし方としては、太陽の下で気の合う仲間とワイワイ楽しむというのが理想ではあるが、実際の娯楽市場の中で最も利用人口が多いのはパチンコだ。しかしこれは「パチンコが何よりも好き」という人が圧倒的に多いということではなく、休みの度に遊び相手も見つけられないから、暇つぶしにでもパチンコ屋でも行くか、という層が大半を占めている。周囲を探してみても、自分一人で出かけて楽しめる娯楽施設というのは、パチンコ屋の他では意外と少ないのではないだろうか。

特にこれからは団塊世代を中心に余暇を持て余す人が多くなり、娯楽サービスへの需要は高まっていくことになるが、そのニーズをすべて満たせるだけの施設の種類や数は足りていない。近頃では自宅に居ながら楽しめるオンラインゲームが普及してきたことが、“遊ぶ場”を提供する娯楽施設にとって逆風になっているというのも事実だが、これもやり方次第では風向きを変えることができる。最近の雀荘を訪れる新規顧客の中では、オンライン麻雀からスタートした人が圧倒的に増えているのだ。

日本の伝統的なゲームといえる将棋や囲碁にしても、近年では人気が低迷してきたと言われるが、これも侮るわけにはいかない。(財)社会経済生産性本部が発表している『レジャー白書2006』によれば、将棋人口は710万人、囲碁人口は350万人という市場規模がある。定年後の趣味を兼ねた起業として、将棋クラブや碁会所を開業したいという人もいるが、これはやり方次第で手堅い商売に育てることが可能である。そのための鍵となるのは、ネットから集客してリアルな場へとプレイヤーを呼び込み、そして彼らを上手に競わせることである。
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この記事の核となる項目
 ●オンライン麻雀サイトに集まる麻雀愛好者の特性
 ●オンラインから集客する新タイプの麻雀店
 ●オンライン麻雀サイトと麻雀店の連携モデル
 ●海外のチェスクラブに学ぶ屋内ゲームビジネス
 ●遊戯施設へ送客をするトーナメント事業への着目
 ●トーナメント戦を運営するフランチャイズビジネス
 ●ビリヤード業界におけるアマチュアプレイヤーの囲い込み方法
 ●ライフスタイルの変化と一人遊び市場
 ●ダーツブームの仕掛け人から学ぶスポーツ団体の収益モデル
 ●プロ棋士の高額年収を支える新聞社の役割と棋譜著作権の問題
 ●ゲームをすることが"仕事"になる仮想世界の通貨システム


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