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  小売店の売り上げが伸び悩む一方で、新たな賑わいを見せているのが各地で開催されている朝市。スーパーよりも新鮮な野菜が安く買えるとあって、消費者は早起きをして買い物に出かけている。この朝市を本格的な事業とするにはどんなノウハウが必要なのかを解説。
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朝市に群がる消費者心理と
フリーマーケット事業への商機
written in 2007/5/15

 世の中には何十万件という小売店の数があって、溢れるほどの商品が陳列されているがどこか魅力を感じない。どの店でも品揃えは同じようなものだし、価格にも大した違いはない。いわゆる“掘り出し物”が通常の小売店では見つけられないのだ。スーパーマーケットの特売セールにしても、その値付けはライバル店と微妙な水準で均衡していて、わざわざ早起きをして開店時間前の店に並びたいと思わせるだけのワクワク感がない。

その一方で、農村部で行われる「朝市」は年々活気づいている。そこには、地元の農家がその日の朝に収穫したばかりの生鮮品が並ぶとあって、遠方から遙々訪れる人も少なくない。朝市の魅力は、新鮮な野菜が安く買えるということだけでなく、街のスーパーではなかなかお目にかかれない、季節限定の旬野菜が売られていることもある。そのため最近では一般の消費者ばかりでなく、プロの料理人までが朝市を食材の仕入ルートとして活用している。

朝市の開催は地域のJAや農業組合が主催者となって会場となる場を提供し、地元の生産者は安い出店料(1回5百円〜3千円程度)を払うことで収穫した野菜を売ることができる仕組み。出店料が安くて多くの生産者が“自分の店”を気軽に開くことができるから、朝市には安くて新鮮な野菜が豊富に出品されるわけだ。しかも「毎週○曜日の朝6時〜」というように定期的に同じ場所で開催すれば、特別な広告宣伝をする必要もなく、多くの来場者を集めることができる。全国的にも人気の朝市になると、地元利用者に観光客も加わり、一度の開催で約1万人の客が集まるというから、大型ショッピングセンター並の集客力を持つ。そのため最近では、普通の小売業者が店前の駐車場などを売り場とした“偽朝市”を開催しているほどだ。

朝市の歴史は16世紀、織田信長の時代にまでさかのぼる。「楽市楽座」で知られるように、それまで一部の業者によって独占されていた市場への参加制限を撤廃し、その出店権利を広く開放したことによって商品が適正な価格で活発に取引されるようになった。それが現在の「市場」へと発展してきている。朝市や骨董市の他に、卸売市場、株式市場、オークション(競売)、などいずれも“市場ビジネス”といえるものだが、現代の消費者が賢い買い物をしたり、金融取引で儲けるには、「店」ではなくて「市場」へ直接参加することが一つの成功法則になっている。そうしてみると、これからの事業プランとして“店”ではなくて“市”を経営するという選択肢もありえる。そのノウハウは意外と身近なフリーマーケットの運営方法から学ぶことができるものだ。
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この記事の核となる項目
 ●フリーマーケットをビジネスと捉える発想
 ●商用化されるフリーマーケットのビジネスモデル
 ●出店料+入場料によるフリーマーケットの収益構造
 ●小売店経営とフリーマーケット経営ではどちらが儲かるか?
 ●店頭におけるサイレントオークションという新しい売り方
 ●全国各地を巡業する催事販売業者の売り方と“裏”流通ビジネス
 ●店舗を離れて全国を巡業する催事販売
 ●着物業界における催事販売の仕組みと集客ノウハウ
 ●フリーマーケット市場の裏側にあるリバース流通
 ●招待状で集客する家具メーカー工場直販セールの仕組み
 ●商品の値崩れを防ぐ工場直販ルートの構築とワンプライス制の導入


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