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  マーケティング業界では「女性」「ファミリー」「高齢者」が有望顧客として扱うことが多いが、新たに注目されているのが「30〜40代以降の独身男性」に関する市場である。いわゆるオタク業界では、この層を上手に取り込んでいるが、他の業界でもこの層には旺盛な購買力があることを見逃してはいけない。
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変化する結婚観の中で急拡大する
独身男性市場の特性と商機
written in 2006/10/15

 マーケティング関係者の中で、あるドラマのことが話題になっている。それはフジテレビ系で昨年7月〜9月まで火曜夜10時の枠で放映された「結婚できない男」という番組。阿部寛の演じる主人公は、腕の良い建築家で年収も人並み以上だが、偏屈な性格が災いして40を過ぎても独身のままでいるという設定。このドラマが過去の前例と異なるのは、それまで日陰の存在であった40代独身男性にスポットを当てたことであるが、それを見ていた視聴者にも同じ世代の独身男性層が非常に多かったということだ。

これまでのテレビ業界では、子供と女性をターゲットにすることが高視聴率番組を作るためのセオリーであり、30代後半〜40代の男性はメインターゲットとして想定していなかった。この世代の標準的なモデルは、妻子を養う大黒柱として忙しく働く父親層であったが、最近ではそれとは異なる独身男性層が見逃せない存在になっている。

彼らを既婚者層と比較すると、月々の自由に使えるお金に余裕があり、週末には暇をもてあそぶだけの時間もある。そこで彼らが日頃から抱いている不満やニーズに対してピタリと合うサービスを提供すれば優良顧客になるはずである。たとえば賃貸アパート業者に話を聞くと、高年収・高学歴の40代以降の独身男性は最も優良な顧客になり得るという。転勤さえなければ、独身男性はファミリー層よりも長期にわたって同じ場所に定住する傾向が強く、部屋もあまり汚さないというのがその理由だ。従来の市場セグメントとしては、独身女性や主婦など女性をメインのターゲットにした商品やサービスは多数開発されてきたが、独身男性(結婚しない男)については、ほとんどノーマークの状態に等しい。それでは彼らから実際にどんな商機が見込めるのかを考えてみたい。
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この記事の核となる項目
 ●統計数字からみる中年独身男性層の実態
 ●中年独身男性の潜在的消費力への着目
 ●中年独身男性の不便を解消するビジネスの海外動向
 ●独身男性向けの食事面をケアする健康管理サービス
 ●独身男性向を対象とした新クリーニングサービス
 ●ちょいワルオヤジブームを見習うワーキングマザー市場の作り方
 ●年収×2で考える新たなニューリッチ層の台頭とセレブビジネス
 ●少子化対策関連ビジネスとして考える結婚情報仲介サービス市場


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