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  これからの健康ビジネスに信用を与え、法的な干渉が及ばないように していくためには、科学的な根拠や医学的な権威を組み込んでいく必要がある。ここでいう権威とは、いわゆる「専門家によるお墨付き」で、医学の専門家すなわち医師、大学教授の関与や監修、推薦、協業などがある。
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玉石混淆の健康サービスが生き残るための
医師との協業ビジネス
written in 2005/12/19

 巷では各種の健康サービスが登場して人気化しているが、その背後ではトラブルも急増している。健康食品やサプリメントの販売、セラピー(癒し)関連のサービスなどは、もともと「医療行為」とは異なるため、病気を治すことはできない。しかし健康サービスを利用する顧客の大半は、「健康になること」を期待して高価な商品やサービスを購入するため、売り手側はセールス文句として過剰な表現をしてしまうことが少なくない。

一例として、ある健康食品サイトでは「お客様の声」として「○○を飲んで痩せた」というメッセージをサイト上に掲載していた。販売者が健康食品の効能を謳って販売することは薬事法で禁止されているが、購入者の感想、意見としてのコメントであれば問題ないという解釈による掲載である。しかし販売者が意図的に掲載できる「お客様の声」は広告メッセージと同じという判断から、行政からの警告を受けてしまった。この例に限らず、監督省庁が厳密にみれば最近の健康食品販売サイトの広告宣伝手法には多くの問題点が潜んでいる。

健康サービスの信頼性については、消費者側からも疑念の声が挙がっている。すべての業者が悪質というわけではないが、巷に溢れる様々な商品やサービスの中から「よいもの」だけを選別して利用しなければ、高い料金を払っただけで何の効果も得ることができない。

世間で健康志向が広がっていることや高齢者人口の増加を踏まえれば、健康関連市場が今後も成長していくことは明らかだが、参入障壁の低い業界でもあるため、健康サービスを手掛ける業者は、優良な商品と粗悪な商品とが混在する業界の中で、自社商品の信頼性をどのように高めていくのかが今後の生き残り策となる。玉石混淆の同業者集団ら一歩抜け出して、消費者に対して高い信頼性を示す新たな健康ビジネスの方向性を探ってみたい。
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この記事の核となる項目
 ●専門医と協業する健康ビジネスの方向性
 ●医師との提携によるフィットネスビジネス
 ●病院の枠を越えて商品化する医師の知識
 ●医師との提携による健康商品の開発例
 ●クリニックの経営を超えてビジネスを拡げる医師の収益構造
 ●欧米における医師の新たなビジネスモデル
 ●健康分野の権威と捉える医師の人材活用と紹介サービス
 ●医師人材紹介サービス業者の仕組み
 ●保険に頼らない自由診療の人気にみる医療・介護業界の行方
 ●在宅健康管理サービスと赤字化する健康保険事業の深い関係
 ●新素材の金脈発掘に奔走する健康業界と究極の若返り市場
 ●高級健康食品「ローヤリゼリー」の流通構造と優劣の見極め方


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JNEWS LETTER 2005.12.19
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