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フリーへと転身するプロの営業職と セールスレップ業界の動向 |
written in 2004/11/6
会社が必要としている人材として最も求人数が多いのは「販売(営業職)」である。ところが優秀な営業マンというのは探してみると意外と少ないもので、求人側と求職側との間には雇用のミスマッチが起こっている。“営業”は、どんな業界や会社においても必要とされる職種でありながら、プロとしての営業スペシャリストの資格や定義というのは、国内では明確には存在していない。
近頃では“営業マン”として独立する人達も増えている。しかしその大半はネガティブな理由であることが多い。総合職のサラリーマンを長年続けてきた人が独立するようなケースでは、武器となる専門技術が自分にないようなら、若干の経験がある「営業(商品を売る仕事)」が一番手掛けやすいという理由だ。
古くからある営業分野のビジネスといえば、百科事典や教材、健康食品などのセールスマンがよく知られている。彼らは商品を供給するメーカーや出版社との歩合契約によるフリーのセールスマンである。良い腕(優れた営業能力)があれば月収100万円を超えることも夢ではないが、現実にそれだけの成果をあげられる
人は全体の1%にも満たない。多くの歩合セールスマンは、サラリーマン時代よりも大幅に年収を落として苦しい生活を強いられているのが実態である。
彼らが苦戦している理由は「プロとしての営業スキルやノウハウを持たない」という点に尽きる。アマチュアセールスマンのままで営業活動を続けているために成果が上がらない。
セールスにおける「プロとアマの違い」としては、顧客との交渉術や人脈の広さなどが具体的にあげられるが、米国ではプロのセールスパーソンを育成するためのサービスや、フリーとして活動するセールスパーソンの業界団体やマーケットプレイスなどが普及している。それらの仕組みを活用すれば、企業は自社で営業社員を抱えることなく、商品の販路開拓をしていくことも可能だ。
(注目の新規事業一覧へ)
●営業活動に必要なネゴシエイション・スキル(交渉術)の教育サービス
●フリーで活躍するセールスレップの動向と位置付け、契約体系について
●組織化されている米国のセールスレップとエージェント会社との関係
●セールスレップを組織化する業界団体のビジネスモデル解説
●古い商慣習が壁となる日本市場へのセールスレップ導入について
●雇用の流動化で変わる営業マンの立場と営業代行会社の台頭
●儲からない個人事業者(フリーランサー)の間違った営業戦略
JNEWS LETTER 2004.11.6
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