ジーンズを「売る」のではなく「リースする」ことで顧客との継続的な関係を築き、原材料のコットンを回収・再生する仕組みを導入しているメーカーがオランダある。持続性社会の中では、メーカーの収益、顧客のメリット、環境への配慮を含めて最適なビジネスモデルが求められている。
持続性社会で生き残るジーンズメーカーのビジネスモデル

JNEWS会員配信日 2016/3/18

 共有経済が成長していく中での、企業の立ち位置は、商品を売ることだけで完結するのではなく、顧客との関係を持続させていけるビジネスモデルを再構築していくことが望ましい。

オランダのジーンズメーカー「Mud Jeans」では、ジーンズを“売る”のではなくリースするビジネスモデルを開発して、顧客との継続的な関係を築いている。背景にあるのは、原材料となるコットン素材の高騰で、同じ価格で新商品を売り続けていれば、ジーンズの品質を下げていくしかないという問題に対する解決策を示した形だ。

Mud Jeansの顧客は、最初にメンバーフィーとして20ユーロ(約2,500円)を払うと、自宅に商品が郵送される。そのジーンズは月額7.5ユーロ(約900円)を払うことで1年間着用することができる。期間内にジーンズが汚れたり、破れた場合には無償で修理、交換してもらえる。

そして、1年後には3種類の選択肢が用意されている。1つ目は、そのジーンズが気に入って着用し続けること(1年以降のレンタル料はかからない)。2つ目は、10ユーロ(約1,200円)の手数料を払って新しいジーンズに交換することができ、月額7.5ユーロのレンタル料を払う(交換後12ヶ月間)。3つ目は、新たな交換はせずに、着用していたジーンズを返却する選択肢で、その場合には、10ユーロのクーポンを貰うことができる。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です記事一覧 / JNEWSについて


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